2015年12月13日日曜日

荒海のフグ

荒海のフグ

2015/12/13 大原港 孝栄丸


師走12日外房方面に予定が入り、例によって翌13日は沖に出る手筈となりました。
色々悩みましたが、結局帰りの道のりが少しでも楽なところ、帰ってからの後始末が楽なモノという怠惰な気持ちに押されて大原のフグに決定。
船は一度乗ったことがある孝栄丸に一週間ほど前に予約入れました。

その時点ではガラガラみたいな様子で、直前までホームページではご予約2名様。
そして、直前の金曜日には100年に一度まさに世紀の異常気象と大嵐が日本列島を襲いました。
翌日11日は晴れましたが風強く、翌12日はまた雨模様の上、海では波が残る予報。
船出ないな~と思いながら前日11日夕方4時に電話したら、「出る予定です」と。
「夜になって中止もありますかね?」と聞いたら「明日は出ます。集合は4時半ですから遅れないでくださいね。」と、念押されました。

翌未明、港の到着。船長にご挨拶して右前3番目に入るように言われ、積み込んでいたら私の左右に入った仲良しと見受けられる常連さんお二人が、隣合わせがいいということで船長指示で前に一つずれて右前2番に移動。

前にもう一方入るのかと思いきや、左右とも舳席は空席、艫まで5人並びの計10人で出船、多分、海の状況から舳席は空けたんだと思いますが、そういう訳で私が右前先頭となったんですが、(この日に限っての話ではありますが)この席ン~でしたね。

何しろ終始バッタンバッタンの海で、身動き取れず、おまけに後ろに三度ほどこけてしまい大変でした。
凪なら広くていい席ですが、海が悪いと背もたれのない場所は怖いと感じるぐらいに大変でした。

さて釣りの方ですが、大東沖のポイント水深15mぐらいからスタート、船長から「底は砂地だから、べた底で狙って」で誘導錘25号のカットウ2本針仕掛けで投入。
最初の流しは船中空振りだったようですが、流し替えしたところで「型は出ましたから」とアナウンスがあり、まわりもポツンポツンと釣れ始めたようです。

この時点では、その内釣れるだろうぐらいに思って平常心を保っていたのですが、お隣常連さんがポツンポツンと追釣を重ねているのにこちらは蚊帳の外。ほとんど餌を食ってくれませんし、たまにアタリがあっても掛けられません。
回りの方の釣り方を観察しましたが、何が悪いのかわかりません。(あとからわかりましたが)また、仕掛けを替えたりしたかったのですが、空からの雨と船の揺れで行動に起こせず
で、悶々としながら第一ラウンド終了。右舷で釣れていないのは私だけ、もしかしたら船中ボウズ一名だったかも知れません。

陸寄りにしばらく船を走らせている間に色々やりたかったことがあったのですが、出来たのはカットウの仕掛けを25号から30号に替えたことと、おにぎりを食べたことぐらいで道具を控えに替えたり、トイレに行ったりしたかったのですが、席を立てず叶わず終い。

そして臨んだ第二ラウンド。
「はいやってみてください。」で仕掛けを投入しました。
底は5m位、「牡蠣殻の根があるから、底立ち気を付けてやってください。」のアナウンスがあるかないかで早速根掛かり。
なだめたりすかしたり、糸を緩めたり動かしたりしましたががっちり掛かってしまい外れません。結局リーダーが切れて仕掛けロスト。
根があるところで船停止で慌てて投入してはいけません。船が惰性で流れていく分だけ仕掛けが引きずられてしまうからです。
それがわかってからは流し替え後の投入は一呼吸おいてからにして、根掛かりは回避できました。

ドッタンバッタンの中、雨が降っていたのとかなりテンション下がっていたので、道具箱から新しい仕掛けだすのが億劫になり、さっき替えた25号カットウを再度付け直して投入。

仕掛けを付け直している時に船長が出した指令がこの日の私を幸いな者にしてくれました。
「海悪いから、アタリ取っても釣れないよ。空合わせ入れてやってみて。」

実は、この日の釣りのテーマはアタリを取ってフグを釣るでした。
この先フグを続けるならきちんとアタリ取れなきゃいけないねということで、この日は釣れても釣れなくてもアタリを取ることに徹していました。
空合わせはなるべくせず、やってもしゃくって餌をアピールする感じです。
底にカットウ置いてゼロテンションキープ、竿の上げ下げと天秤ハカリの要領でアタリを待っていました。

まわりの方が空合わせ中心なのは判っていましたが、それほど差が出るとは思っていませんでしたので、その内、その内という気分でいたのですが、船長指令で底についたらシャクリ、ゆっくり落とし底についたらシャクリ、ゆっくり落としのルーチンに変えたら、間もなくブルッゴン。やっと顔をみることが出来ました。
その後は比較的順調に合わせることが出来8匹目。何とかツ抜けは・・・、と思っていましたが結構な波が押し寄せるようになり、船長浅場を諦めて少し沖に戻り砂底の10m立へ移動。

その後は1ゲット2バラシでツ抜けを逃して沖あがりとなりました。

この日のフグは食わせて掛けたというよりは、ほとんどシャクッテ引っ掛けたという感じでした。
「はい上げて」の合図で電動スイッチ入れた瞬間にかかったフグもいました。
底にステイしても食わず、(お隣の常連さんも餌が全然食われなかったとボヤいていましたが)しかし空合わせしていると結構引っかかる、という感じでした。きっと群れは濃いんでしょうね。

外房フグ。
まだいい目みたことがなく、まだまだ難しい種目ですが、釣りやすい日選んでもう少し修行したいですね。







家に帰って、読みかけの釣り雑誌最新号めくっていたら、書いてあるじゃないですか。
「大原フグ、今の時期はアタリ取って釣るのは難しいので空シャクリが有効」って。
へ~そうだったんだ。


道具
竿 TICA カワハギ竿 170cm
リール シマノ 400c plays  PE1号巻き
仕掛け 遊動錘ダブルカットウ 25号、30
餌 アオヤギ(支給)

メモ
竿の長さはこれぐらいの感じがいいみたい。ただ竿先は堅かった。
水深5mで電動リールはやや恥ずかしではあるが、ヒッカケ型の釣りの場合には電動ヒッカケもありそうな感じはする。








1 件のコメント:

  1. 満留和さん お疲れ様でした。あの船はよほどのことがない限り
    出るそうです。!(^^)!いまの時期はヒラメの方が良かったかも
    しれませんね。400cはいつの間に。。。道具増えてますね(^_^.)

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