2015年5月13日水曜日

浦安吉野屋アジ

浦安吉野屋アジ 

2015年5月10日
船宿 浦安 吉野屋
釣果 アジ41匹 サメ1匹 チビシロムツ1匹   

ゴールデンウィークにかけて、真鯛が坊主となり、食の方で当てになさっていた方からも「なんか釣れるもの釣ってきたら?アジがいいんじゃないの?」とアドバイスをいただき、「それでは行かせていただきます。」ということで浦安吉野屋へアジ釣りに行ってきました。

前後の東京湾アジの状況は安定していないようで、今の流れでは、またまたパッとしない結果に終わりそうな予感アリアリの中、場所だけでもいいとこ座りたいということで早々に到着、左舷艫の札をとることができました。
夜明けとともにお店が開き、受付済ませて早々に船に移動しました。1年の中で早朝は今の時期が一番爽やか、出船前の船でのんびりするのも趣向です。

この日のアジ船は盛況で、釣り客は全部で18名、私の座った左舷の舳には吉野屋常連にして名物名人のYさんが鎮座しています。
出発が少し早かったので早々にキャビンに入り仮眠を取り、目が覚めると風の塔を過ぎた辺り。釣り座に戻り道具箱開けてガサゴソと仕掛け支度を始めたら後ろに視線を感じます。振り向いたらY名人が私の道具箱覗き込んでいます。
そして、やおら私の手にあった仕掛けを取り上げ、道具箱に入っている仕掛けも取り出し、しげしげと見ています。
しばらくじっと見てから「これ安いな、どこで買った?」
140円ほどの値札のついた2号3本針2セットの仕掛です。
記憶は定かではありませんが、安いとなればあそこしかありませんので、入谷にある釣具屋さんの名を答えました。
名人 「ふーん。」
   「これが一番いいんだよ。」
満留和「あ、そうなんですか。名人も市販の仕掛けですか?自作はなさらないん
    で?」
名人 「自作はしない。いつも船宿の仕掛け。」

この日はありあわせの仕掛け3組に自作仕掛け残り物を持ってきましたが、残りの市販仕掛け見て、
名人 「1.5号なんていらないよ。」
満留和「名人は細仕掛けは使わないんですか。船長も細いほうがいいっていいま
    すけど。」
名人 「2号で十分。3号4号だって喰ってくるよ。要するに腕。」

ということで、この後腕についてしばしインタビューしました。
色々と参考になりましたよ。
一言でいえば、良く言われるところの棚取りということになりますが、指示棚から食い棚にどうやって持っていくかという話題でした。
自分でもそうじゃないかな?と思っていたこともありましたので名人の話を参考に実践することにしました。

この日の漁場は猿島界隈、小柴沖からスタートでした。
水深は40M前後、棚は2-3Mの指示です。
名人推薦の仕掛けに、針先をケイムラコートで悪戯して、上2本は赤タン、下はイソメで投入。
1投目2投目はとにかくコマセ撒いてアジの足を止めることをイメージします。それとビシからのコマセの出具合のチェックです。

船長からの「型でたよ」コールに続き私の竿にもアタリがありました。
本日の道具は竿Aグリップネライとリールはポラリス500道糸4号です。
ゆっくり電動巻きして無事に顔を見ることができました。

そうそう、竿の話で思いだしましたが、Y名人が竿はダイワのサソイがいいと言っていました。私のネライと同シリーズのものですね。もう廃版ですが。

顔は見ましたが中々後が続きません。
少し気になったのがコマセの出方。短いインターバルで回収してもコマセが残って来ません。ビシの目が大きすぎるのかも知れません。ミンチの粒も小さいような感じでした。
なので、予備に持ってきたプラビシに変更してみるとコマセの出方はいい塩梅になりました。

この流しでポツポツと拾って15匹。
アジの機嫌はいいようですが、クラゲが湧いていて、仕掛けに赤い触手がべっとりついてきます。エダスにこれが付いていては絶対につれませんから毎回しごき落とします。イカの墨取り用の歯ブラシが道具箱に入っていたのでこれを使うと上手くいったのですが、それでも毎回のことになり手返しは大分悪かったです。
同じ海域ですが、大きく潮廻りしてポイント替えて第二ラウンド。
ここでは7匹追加。
最後はダブルで掛かったのでもう少し粘りたかったのですが、船長の移動しますコールで竿上げ、第三ラウンドへ移ります。

猿島から南下して横須賀航路そばへと、やって来ました。
船長の合図で仕掛け投入。と、仕掛けがどんどん流れていきます。水深50M指示ですが、60M近く流されます。
これは、いかんと仕掛け回収してビシを元の行燈ビシに戻します。
プラビシのほうがコマセのコントロールはしやすいのですが、早潮には流され勝ちになるからです。

で、コマセをぎゅうぎゅう気味に詰めコマセの出を悪くする感じにして再投入。
さっきよりは大分よくなりましたが、それでも糸は流れます。しかも仕掛けを投入する都度道糸が流れる方向が変わります。
原因は底潮が乱れていることと、クラゲの仕業でした。
クラゲが仕掛けに絡むとクラゲの遊泳方向に仕掛けが流されてしまうのです。

こういう状況で食わせ棚を見つけることがステップアップにつながると、一所懸命棚リサーチしました。
指示棚は3Mで変更なしですから、基準は3M。
1M、2M、3Mでコマセ振って3Mで待つ、
3Mで振って3Mで待つ。
色々と試行錯誤。さらに、竿を上げ下げしてエサを動かしてみる。

で、やっと食い棚発見。
何のことは無い、底取って2M巻いてコマセ振って3Mで待つ、という基本中の基本でした。
ただし、待つときにじっとしていてはアタリが出ませんでした。
ゆっくりと竿先を落として針を沈めてやる動作で初めて喰ってきました。
喰ってくる針は上針、中針、下針いずれもありましたので、魚が下にいるのではなく、落ちてくるエサに飛びついてくるのだと思います。
因みにこの日釣ったアジの半数はこの竿先下げの針先落とし込みで釣れました。
棚位置ではシャクリ動作より、竿の上げ下げ動作の方が有効でしたね。

これ以降は再びポツポツと拾うことが出来、2時少し前に40匹を数えたところで自主納竿。
これ以上持って帰っても始末出来ないのと赤クラゲにうんざりしていたためです。

家に帰って数を数えたら41匹。船宿情報で釣果は1-44杯だったようです。
竿頭はY名人ですから相当に善戦したと言えます。

アジ釣りは船上で状況に応じた釣り方の修正が必要となるので、下手は下手なりに奥深さを感じます。














2 件のコメント:

  1. アジ釣りも奥が深いですね。ハリス3号でも…アンドンビシとか
    大変参考になりました。
    お疲れ様でした。

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  2. 読んでいただきありがとうございます。
    備忘録程度ですが、そう言ってもらうと嬉しいです。

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