2015年1月6日火曜日

おみくじは中吉


1月4日
保田 東丸
釣果 マダイ2枚

 

元旦に初詣へ行った時のこと、境内でそばにいた若者グループがおみくじのこと話しているのが聞こえてきました。
「あなた何吉?」
「大吉! あなたは?」
「鼠小僧次郎吉」
「キャハハ」
なかなか面白いこというもんですね。

 

2日イカ釣りに行き帰ってから塩辛作りやらイカを捌き後始末してたら、イカの身の白さが目に残りました。
翌3日、
「白いイカ、・・・・・」
「白があったら赤も無くちゃ、お正月とは言えない」
   ・
   ・
満留和「もしもし、東丸さんですか?あけましておめでとうございます。明日お願いできますか?」
船長「右後ろ2番空いていますよ」
と、いうことでマダイを求め保田東丸に行って来ました。

 

実は、去年暮釣り納めはマダイにしようと考えていましたが、諸般の事情(といっても大した話ではありませんが)で予定が立て難かったことと、師走マルソータさん仕立のイシダイ五目でマダイ2枚上げたので「これでいっか。坊主怖いし止めとこ。」と日和って行かず仕舞いになっていました。

 

3日夕方早めの夕飯済ませ就寝。夜中12時位に位に起きてガサゴソと仕掛けを作ったり、道具支度をしたりして、2時半ぐらいに出発。途中オキアミエサ買いやコンビニに立ち寄り4時半過ぎに船着き場到着。5時を少し回ったところで船が到着し、三々五々受付を済ませ、乗船して支度します。
今日の同志は片舷6名12人。船が大きいので間隔はゆとりがありますが、長ハリスを使うためお祭りは必至。隣近所にきちんとご挨拶は必須プロトコルです。

 

道具は、リーオマスターGM270SとシマノFORCEMASTER2000
仕掛けは上ハリス6-7号6m、下ハリス3-4号4m-、針マダイ針8-9号、下1mから25センチのエダス出しの2本針を用意しました。

 

最近の釣果は小型が多い所為か、出船後に船長からは「ハリスは3号または2.5号で」というアナウンスがあり、下ハリスは3号で通しました。
上ハリスは極小シンーカパイプを1m間隔でつけたビシマスペックでスタートしてみます。
この仕掛けは去年カモシの際に作ったものですが、仕掛けが張って位置のイメージがしやすい(と、思っているだけで錯覚かもしれませんが)ので暫くはこれで試そうと考えていました。
このビシマスペック、使ってみた感じは船べりでの取り回しがしやすいこと、仕掛け投入の際シンカーパイプが指に当たる感触で後残り何mかというのが直観できるということでなかなか便利だと感じました。これで釣果が出ればいうこと無しですが。

 

5時半を少し過ぎて出船、場所は港前なのですぐ到着未だ明けぬる6時スタート。
「棚は33m。仕掛けを棚から6mぐらい落として仕掛けが海中で馴染むのを待って、コマセを振りながら棚に合わせてください。」
「コマセは出し過ぎないように」

 

暗闇での投入ですから、仕掛けの取り回しは万全確実が必要なのと、棚取りを糸の色目を見ずにコントロールすることつまりリールのメーター表示を正確にしておく必要があります。
で、この未明流しは(少なくとも私の座った右舷は)ノーピクで終了。

 

少し移動して潮回りして
「はい、どうぞ棚は75m」

 

この日は港沖が中心でしたが、ポイントポイントで深さが違います。ということは、そのポイントの状況を一早く想像したり状況判断したりするテクニックが必要なのですがまだそこまでには至っていません。

 

何度かコマセを打ち返していると、胴の間寄りのお隣にヒット。
竿の叩きはマダイです。タモを取って待機していると、「小さいですよ」。
顔を見せたのは小型でしたが、タモ取りして無事ゲット。

 

型の大小を問わずこうしてお互い協力しあうというのもマダイ釣りでは大事なプロトコルだと思います。
この日もお祭りはありましたが、総じて「スミマセーン」「アリガトウゴザイマース」の凪で終始しましたから。

 

この方はその後、同型のマダイを2枚とイシダイ1枚を追加していましたが、ハリスが撚れたり気に入らなくなると直ぐ仕掛けを交換します。
そしてその仕掛けは置竿で待っている間にテキパキと作っていました。
私もいつかあんな風に出来るといいのですが・・。

 

さて、私は?というとお隣が釣った後少し経ってから「ピピピ」というリールからの糸出の合図。
ピピピが長ければそれだけ糸が引き出されているので大型、短ければ小型ということになりますが、この時は短めで小型であることがわかりました。
(尤も、タイとは限りませんが)
暮れのイシダイ五目でハリスブチブチがあったので、今回はリールのドラグ緩々で巻上げました。
姿を見せたのは予定通りの抜き上げサイズでしたが、お隣にお返しのタモ入れしていただき無事1枚目。
私レベルにはマダイはホント坊主上等の世界ですから最初の1枚はホッとします。
針は上針に掛かっていました。

 

しばらくして、お祭りがありハリスが撚れてしまい、下ハリスを針ごと交換しました。
交換用のハリスは少し長め(4ヒロ6m)で用意して、その場で長さ合わせるようにしていますが、右舷と左舷に釣果の片寄りが出始めている様子だったのでハリスを1m長く全長11mにしてみました。

 

これがうまくいったのかどうかわかりませんが、再度のピピピ。今度はゆっくりと合わせを入れる間もピピピが続きます。
竿も結構入り、「絶対ばらさない」と心にに誓いドラグ緩々で巻上ます。
しかし、あまり時間をかけ過ぎるので、途中隣の方から「もうそろそろ、ちょっと締めてもいいんじゃない」とか、
船長から「お祭りしてる」とかいわれましたがマイペースを崩しませんでした。
何があってもハリス切れだけは避けたかったので。
で、無事取り込んだのが44センチ1.3kgで先ず先ずのサイズでした。
まあ確かに時間掛け過ぎではありましたが。

 

この後は暫くマッタリタイム。
こういう時間をうまく使えるかどうかが上手い下手の分かれ目なんでしょうが、何しろポケットが少ないので何やっていいのか思い浮かびません。
ボーっとしているとウトウトして来きます。5-6分間隔でコマセ打ち返して棚取りしてのルーチンワーク。

 

釣れない状況というのも色々あります。
付けエサが全く齧られない状況。
サバやソーダに邪魔される状況。
そして、この日のように餌は齧られるが掛からない状況。

 

齧っているのは餌取りかもしれませんが、それを探ったり、見極めたり、外道であれば避けたり、といった工夫があるはずです。
そういう事を少しでも出来るようになるのが、今年のテーマですかね。

 

そろそろお昼に近づき、残りも1時間と少し。眠気も収まって来た時分。
今日はこのまま終わるはずがない、きっと来てくれると気合が入りました。
(こんな気合いだけで釣れれば、釣りなんて簡単なんですが・・)

 

コマセを打ち返して数分のち、

 

ピピピピピ。

 

来ましたよ。

 

ゆっくり大きく合わせを入れますがピピピは続き糸もズルッズルッと出ていきます。
引きを感じならが電動オン、スプールが回り出しますがほぼ空回り状態。
しばらくして少しずつ巻き取り始めます。棚から20mぐらいは1進1退ですが、少しずつ
巻きのほうが優勢になってきます。頃を見てドラグを少しずつ締め、まだ間歇的にある魚の引き
はロッドワークでいなします。
道糸を巻き取り終えビシを掴み残すところハリス10m。
魚の重さを感じながらハリスを手繰っていくと、見えてきました。白っぽい魚体がゆらゆらと。

 

と、その瞬間・・・・・・、
 
 

フッnnnnnnnnnnnnnn.

 

「ばっ、ばれたー」

 

手繰りあげたハリスの先には空しく空バリだけが残っていました。

 

と、タモを準備してくれていたお隣さん、
「タイなら浮いてくる」 と言って海を見渡し、
「おー、あそこ、あそこ」

 

艫の斜め後方20mぐらいのところにポッコリと魚体が浮かんでいるではありませんか。

 

死中に活あり、人生あきらめたらいかん、です。

 

「船長、船長」と呼ぶと船長が操舵室からでて来ます。
で、私が指差す彼方、ポッコリ浮かんだ魚をしばし眺めて一言。

 

「フグだ」 

 

で、操舵室へお戻り。

 

いやー 天国から地獄、そして地獄に仏と降りてきた蜘蛛の糸が途中でプッツンという感じです。

 

騒いだのでまわりの皆さん注目の中、穴があったら入りたい、地獄の釜の蓋閉めたい、でした。

 

お隣さんから
「トラフグだったかも知れませんよ」
とナイスフォロー頂き、少し救われた気持ちになりました。
お隣さん、ありがとうございます。

 

この後は何もなく、終了。
右舷は総じて1枚2枚3枚凸凹という感じでしたが、左舷は爆釣していたようで竿頭は10枚超、船中40数枚だそうなので、右舷左舷は相当に偏ったみたいでした。

 

コマセ釣りは潮向き、風向きでどうしても釣り座で有利不利が出ると思いますが、そういう不利な状況でも工夫して結果出すのが上手い人らしいです。
釣っている際、糸が右から左に流れて不利を感じたので1mハリスを伸ばしましたが結果には繋がりませんでした。

 

船長から、糸が張ってエサが流れるイメージを作れとレクチャー受けました。
ブラブラ垂れ下がっているエサは喰わないのだそうです。
必ずしもこうすればそうなるということではないようですが、例えば、ガン玉使ったり、糸撚れを
避けたりというような事も、流れるイメージの工夫のひとつのようです。

 

釣り初めは、数は行きませんでしたが紅白揃って中吉ってところでしょうか?
商い: 励め。利を求めるは禁物。
学問: 準備怠らなければ吉。
待ち人:待て。必ず来る。

 


 


 


 


 

2 件のコメント:

  1. 満留和さん 新年早々飛ばしますね(^_^.)
    私は東京湾のマダイは釣れたことないので
    2匹でも裏山ですよ。
    お疲れ様でした。

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  2. 汐留さんコメありがとうございます。
    新年のカレンダー表紙めくった、1月の絵がマダイだったんです。
    誘惑されてしまいました。

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