2014年12月6日土曜日

初心に戻ってビシアジ

浦安 吉野屋
釣果 アジ28匹

釣りを始めて4年目に入りましたが、今だ上達出来ず。

理由の一つは、下手なくせにあれこれ手を出すから習熟効果がないということです。今年はあちこち手を出して、釣果はともかくそれはそれで面白かったのですが、前にやったことを忘れそうになっています。ちょっとそれでは拙いということで、初心に戻って東京湾ビシアジへ。

船宿は浦安吉野屋。ここは山本周五郎所縁の宿で東京湾屈指の大店ですが、親方を始め船長さん達もみなさん大変親切です。常連さんも多く、それぞれの釣りものに名人と目される方々がいます。アジ船にも(最近はお見かけしていませんが)大名人がいます。乗るとほぼ毎回竿頭じゃないでしょうか。

この日のアジ船のコースは終日猿島沖をウロウロ、水深は4050m位、同志は9人大型船なので釣り座もキャビンもゆったりでした。

7時出船で猿島沖までは1時間ちょっと、潮回りして8時半ぐらいに「はい、やってみて」の合図で130号ビシを投入してスタートです。

竿はいつものビシ竿ではなく AグリップネライMHを使うことにしました。理由はだいぶ前に、持っているビシ竿が少し硬いといわれたことがあり、柔い竿だとどんな感じになるか試してみたかったからです。竿はかなり負け気味になりますが、ビシを振りにくいというところまでは行きません。それと竿先の感度が殺されますので小さいよそ者が掛かるとアタリがわかりません。それでもアジの掛かりは良さそうで、バラしもほとんどありませんでしたので、これもありかなとわかりました。

もうひとつの実験はお手製仕掛けの具合。全長2m2号ハリスの3本針。針のサイズはいずれもムツ10号ですが、下から金にケイムラコート、中がピンクカラー針、上がパールカラー針でエダスは15cmで結びは丁寧に3方編込みを入れました。最近になってエダスが絡まないことの重要性がわかって来たのでアジの仕掛けにはオーバースペックですが敢えて3方編込みを入れてエダスが立つようにしました。そして中針と上針は赤タン極小サイズで通しました。下針にはイソメでスタート、喰いがよくなったら赤タン、悪くなったらイソメという感じにしました。この日はどの針も均等に喰いましたし、エダスの絡みはほとんどありませんでしたのでスペック的にはokでしょう。


さて、船長からの指示棚は23m、釣り座は舳寄りで開始直後は舳から艫へ潮が結構流れていたので、2m±でビシを振りほぼその位置で待つ形にしました。ほどなく、クンクンの合図で少し我慢して待ってから巻き上げてみると開始早々まあまあサイズがダブルで上がって来ました。

その後もポツポツと当たり良型が10匹になったところ、10時ちょうどぐらいに「はい、上げて」の合図で別ポイントへ移動です。個人的にはそのままこのポイントでもうすばらく通してもらってほしかったのですが、釣果のバランスが気に入らないということだったのでしょうか。

釣っている途中、お隣の方が「棚どれぐらい?」と聞いて来ましたので、「底から2m、潮が強いのでビシ振ってからあまり上げないほうがいいと思います。」と答えましたが、手があわないのか中々上がりませんでした。ところがこの状況は次のステージでは逆転します。

船長群れを探索中に、反対舷の方が覗きに来て「どれぐらい釣りました?」。「10匹です」と答えると「私は9匹。もう少し続けてほしかったけど。この船長胴の間の釣れ方で判断するから」だそうです。



その後しばらくウロウロした後、再スタート。「45m。棚は同じく2m。少し起伏があるから棚はまめに取り直して。」の指示。
確かにビシの入れ直し、棚の取り直しをすると微妙に底取りが変わります。45±50±ぐらいまで変化しました。こういう所の棚取りが良くわかりません。底の形状に従って2なのか、あるいはどこか起点の底があってその水深を基準に2なのか?ビシのコマセはすぐ無くなりますからこの状況発見や判断が重要だと思うのですが今だに良くわかっていません。

しばらくは朝一と同じく2mで振ってほぼデッドで待つ形にしましたが、アタリが取れず悶々が始まりました。そうこうするうちにお隣が怒涛の連チャンモードに入りました。型は小さいのですがほぼ入れ食いです。「あれ〜!」って感じですが、良く観察すると3m上げてビシ振って待っています。

それでこちらも3mに修正してみるとしばらくして、やっとあたりが再開しました。指示棚が2-3mでも2mで喰ったり3mで喰ったりその場所その時間で変わってきます。誤解のないように書いておくとこの船長いつも2-3mと言う訳ではなく2mの時は「2mまで」とか、高いときは「3m」と指示しますので、この日のこの場所には2-3mで群れがあり、この時間は上の層で小型の喰いが良かったということかと思います。


その後も試行錯誤を繰り返し、この日の棚は(起伏のある)底からの勘定ではなく、喰い棚を発見したらその次はその水深をキープするという形に修正できたところでポツポツとあたりが続くようになりました。修正の際には掛かる針の位置や上顎にきちんと入っているかどうかなどの確認も大事ですね。


追い食いテクを使わないと数は伸びないと思いますが、この日の目標は30匹でほぼ目標の28匹でしたので釣果的には十分でしたし、派手な喰いではなかったのですが、色々試したり修正したりして自分なりに納得できたことに満足出来ました。


まあ、こうしてわかったつもりになっても、次はまた「あれ?おかしいな?」になるんでしょうけど。


 
猿島沖

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