2014/11/09 外川孝進丸
ヒラメ 3枚
この日は銚子でビッグイベントがあったらしく、どうしても行きたいという方のアッシーで銚子に行って来ました。
私はこのタイプのイベントには門外漢ですので、その間釣りをしてもいいというお約束でアッシーを引き受け、銚子へと向かいました。
銚子近辺には波崎や飯岡などの港もありますが、今回はイベント会場至近ということで外川港縛りで孝進丸をチョイス、ヒラメ釣りの巻きです。
外川へは東関道の大栄インターから東総有料道路経由で向かいましたが、この東総有料道路は途中交差点が何か所かありますから、特に夜間は運転には注意が必要です。
孝進丸は2艘所有の船宿ですが、この日大きい方の1号船は仕立とういことで、乗合は小さい方の2号船になりました。
このところ連日好調らしく乗合に集まった釣り人は全部で14人、いい意味でも悪い意味でも終始にぎやかでした。
釣り座は右前から3番目、出船前に道具を準備しながら、お隣の方にご挨拶。右隣の方は1か月前に70cmオーバーの大物を釣り上げたとかでそれ以来嵌まっているそうですが、大物はなかなか出ず、ソゲサイズが中心だそうです。
船長にも仕掛けのこと釣り方の事を聞きました。
捨て糸の長さは50センチぐらいにして、底から50センチから1メートルぐらい上げてやってくださいとの事。それと、最近は型が小さいので、アタリがあったらあまり待たずに少し誘いあげて合わせるようにとのこと。
食い逃げ予防らしいです。
5時半出船、50分ほど走って銚子沖スタート。風はあまりありませんでしたが、うねりがあり船は結構上下します。
そんな中で左ミヨシの方がさっそくリーリング。ソゲサイズですが抜き上げで型を出しました。この方本日の竿頭、20枚ぐらい上げたのではないでしょうか。
ヒラメは横流しで左右流し替えを繰り返し、全席機会平等にするという事を聞いていましたが、この日の孝進丸は終始前流しでしたので釣果はミヨシ席に集中しました。
で、私は?というと、開始から2時間ほどノーピク状態。ミヨシの方達がバンバン抜き上げ、フリークのお隣さんも型を出している中エサのイワシに歯形さえ付きません。流し替えで仕掛けを上げると、元気なイワシが付いて来ます。
その度に「がまん、がまん」と心に言い聞かせます。
出船前に聞いたソゲが多いという情報で、釣れても釣れなくても今日は棚を高めにしよう、と決めて終始錘を底から2mほど切ったところで頑張ってみたのです。
ヒラメは今度で3度目。1度目は東北で2kgサイズ1枚、2度目は波崎でソゲ2枚とあまり美味しい思いはしていません。
とは言っても帰ってからの後始末を考えると(ヒラメに限りませんが)数を求めるつもりもありません。
そういう訳で、今回の目標は3kgオーバー1枚においていた、というのが棚を高くした理由です。
やる気のある大型ヒラメは棚が高くても喰ってくるらしい、というのがこの日の作戦根拠でした。
それから作戦はもうひとつありました。それは、素人の合わせ下手をどうカバーするか、という事です。
「ヒラメ40」(ヒラメはアタリがあってから40数えて合わせろ)という言葉がある一方で、この日の船長指示のようにあまり待ちすぎは良くないという話もあるらしく、素人が考えるとややこしくなってきます。
そこで、この日は「基本置き竿」と、親針を向こう合わせしやすいムツ針(16号クラス)にしました。
「手持ちでヘタ合わせするよりも、置き竿で向こうから掛かってくれるのを待とう」作戦、ということです。
置き竿で棚高めで我慢。2時間を少し過ぎたころ、わだつみに願いが届きました。
それまで、ノーピクだった竿がドギュ-----ンと根本まで海面に入ったのです。
作戦成功の瞬間でした。念のため海底の魚を剥がすように大きく合わせを入れてリーリング。
開始前に「網入れは隣同士で協力して」という指示がありましたが、その時はわざわざ船長が操舵室から出て来て網入れてくれました。
ビッグサイズまでは行きませんが、いままで釣ったヒラメの中では1番のサイズでした。 お隣さんからも「いい型ですね〜」 嬉しい瞬間でした。
因みに竿はシマノの初代舳3m。ムーチングタイプで楽しい竿ですが感度はもうひとつです。
その後、作戦を継続して同型を1枚とサイズダウン1枚追加して計3枚で終了となりました。
途中、数的にはもう十分になったところで、先糸の上のサルカンにハリス出して、お陀仏になったイワシを付けたコマセ針を出して実験してみました。すると、暫くして下の活き餌ではなく上の死エサがパクリとされてしまいました。残念ながら胴体だけ持っていかれて針掛かりはしませんでしたが。
そこで実験継続していたら、船長から「空いているときなら何やってもいいけど、今日はやめて」とイエローカード出されてしまいました。
ヒラメの反応は小魚の群れの反応で判断するらしいので、とすればそこには他のフィッシュイーターもいる可能性はあるはずで、ヒラメも含め五目狙いならコマセ針はありだと思います。
ただし、船長のいうように空いている日限定ですが。
血抜き後の計量で60cm2kgが2枚、目標の3キロには届きませんでしたが、ソゲ中心の状況を考えれば納得の結果でした。
2kgに少し欠けますが、血抜きした分目減りしています。
(因みに、血抜きはえらの付け根の太い血管一か所だけ切り、魚の心臓の力で抜くのがうまいやり方です。)
反省その1
よく考えてみると、釣れた時以外はイワシは完全無傷だった。
棚は少し高すぎたかも知れない。
反省その2
混んでいたせいもありお祭り頻発で持って行った7組の仕掛けは全消費した。
それは、それでいいのだが、お祭りでハリスや捨て糸を切って結び直す際に長さの確認を怠っていた。準備の際には長さどうしようか悩んだのに、その事をすっかり忘れている。 イカン、イカン。
反省その3
ムツ針は問題なく使えた。イワシの上顎にうまく刺せるか心配だったが問題なかった。これからはどんな魚でも先ずムツ針系を試してみることにする。